小樽にニシンがたくさんやってきた! のこと。

ボクはおたる運がっぱ。
小樽運河にすんでいるよ。
今日の新聞に載っていたんだ、
小樽の海に、ニシンがたくさんたくさんやってきているんだって!
ゆう福が言っていたよ
小樽はむかし、明治から大正にかけて
ニシン漁がとっても盛んだったんだって。
ニシンが群れになって押しよせてきて、
漁師のおじさんは大忙し。
浜ではおかあさんたちが山盛りに積んだニシンを
つぎつぎにさばいたり、干したり、油をしぼったり・・・
だから小樽周辺には、当時の漁師さんの御殿がたくさんのこっているんだよ。
ニシンのお父さんが出すたくさんの“たまごのもと”で
時には海が沖まで真っ白になったんだって。
これは『群来(くき)』と呼ばれる現象なんだけど
ニシンが昔ほど来なくなった今となっては
昔の繁栄を象徴する、幻の風景となってしまっていたんだ。
ところが21世紀の今、
小樽でふたたび『群来』が見られたんだよ。
ボクは新聞でしか見ていないけど
いっつもゆう福から聞かされていたから
その写真はボクをくぎづけにしたんだ。
小樽がいちばん元気だった時代
語り継がれる幻のけしきを
ボクはとっても見てみたいと思っていたんだよ!
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