ボクはおたる運がっぱ。
小樽運河に住んでいるよ。
よく、いろんな人に、
ボクが持ってるきんちゃくには何が入っているの?
って聞かれるよ。
あのね、いろいろ入っているんだよ。
今日入っているのはね、
去年手宮線で拾ったきれいな石と、おさかなの干物だよ。
きんちゃくが少しやぶれていたんだけど、
天狗やまぴーのおかあさんが縫ってくれたんだ。
おかげでおとしものが少なくなったよ。
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ボクはおたる運がっぱ。
小樽運河に住んでいるよ。
運河のお水には、
寒すぎて、「はす葉氷」が浮かんでいるよ。
海水が凍って出来る丸い大きな葉っぱみたいな氷のことだよ。
小さいのもあるよ。
英語では「パンケーキアイス」っていうんだって。
なんか、そっちのほうがおいしそうで好きだなぁ。
運河って、川みたいだけど、やっぱり海だったんだねぇ。
どうりで夏はおよいだあとに、お皿がかわきやすいわけだ。
ボクはおたる運がっぱ。
小樽運河に住んでいるよ。
ボクと天狗やまぴーとシャチくららは、3人でよく遊んでいるよ。
時々、ものしりふくろう・ゆう福じいさんのところにあそびにいくんだ。
ゆう福は、たいてい小樽運河の近くにある
『旧日本郵船』っていう小樽歴史的建造物の屋根の上で寝ているよ。
ひとたび目を覚ましたら、
小樽の歴史について長いおはなしがはじまってしまうんだ。
ゆう福のおはなしはとっても興味深いけど、いつもあまりにも長いから、
ボクやシャチくららは途中でいねむりしてしまうこともあるよ。
そんなときは、『ホー!!』って怒られちゃうんだけどね、
やっぱり眠たくなっちゃうんだよね。。。
小樽はむかし、ニシンという魚がすごくたくさんとれて、
港はそれはそれは大にぎわいだったんだって。
それにともない色々な地方からたくさんの人があつまって、
小樽の街はとてもさかえていたんだ。
・・・そこまではおぼえているんだけどなぁ。
また今度、しっかり聞いてくるからね。
あ、そうだ。
ちなみにゆう福の背中の時計は逆回転しているから、
時間をきくときは要注意だよ。

ボクはおたる運がっぱ。
小樽運河に住んでいるよ。
きょうはボクのともだち、天狗やまぴーを紹介するね。
やまぴーは天狗山に住んでいる、天狗のコドモだよ。
いつも背中に大きな樽をせおっているよ。
中には『小樽のおいしい水』が沢山はいっているんだ。
ボクのおさらが乾きそうになったら、樽の水をたっぷりかけてくれるんだよ。
やまびー、いつもありがとう。
ボクはおたる運がっぱ。
小樽運河に住んでいるよ。
毎日寒い日がつづいていて、
ボクはときどき手や足がカチンカチンに固まりそうになる気がするよ。
だけどどんなに寒くても、シャチくららだけはとっても元気なんだ。
毎日“小樽出抜き小路”の火の見やぐらの上で、
マトイを振り回したりはしご登りをしたりしているよ。
くららはイヌだから、寒いの平気なのかなぁ。
それとも頭に“しゃちほこ”の帽子をかぶっているから?
かっぱは寒さが身にしみるよ。。今度、しゃちほこ帽を貸してもらおうっと。
そうそう、くららのおじいさんは有名な消防犬『ブン公』なんだって!
ボクはおたる運がっぱ。
小樽運河に住んでいるよ。
新しい年になってからも、小樽では雪の降る日が多いんだ。
朝と夕方はみちがツルツルすべって歩きにくいよ。
運河のお水もとびきり冷たそうだ。
キミはどこで、どんなお正月を過ごしたのかな。
ボクはね、天狗やまぴーのお家でおぞうにをごちそうになったよ。
今年は運がっぱグッズを置いてくれるお店が増える予定だよ。
その時は、ちゃんとお知らせするからね。
今年もボクたち『おたる運がっぱ』をよろしくね。